
土を作る

~ふかふかな土つくり~
堆肥、土壌改良材、肥料を別々に施し耕します。
耕す目的
①土壌を深くまで軟らかくして、酸素を多く含ませる。
②土塊を細かく砕き、堆肥や土壌改良材や肥料を土の粒子になじませる。
③排水をよくし、作土層を深くする。
晩秋から冬に深く耕し山盛りにし、風雨や寒さにさらしておくと土も良く乾き、雑草や土壌病害も少なくなります。
土作り資材は別々に施したほうが良いです。
チッソ分の多い堆肥やアンモニアを含んだチッソ肥料を石灰資材や”ようりん”と一緒に施すと反応してアンモニアがガスになって逃げてしまうからです。
堆肥、石灰資材、肥料の順に1週間おきくらいに施すと安全で良く土になじみます。
土作りは少なくとも作付けの2~3週間前から行うことが大切です。
~畑の土の種類を知って土作り~
まず確認してほしいのは土の種類です。
粘土の少ない砂質の畑は一般に水はけは良いが肥持ちが悪く肥料が早くなくなります。
砂質の畑では普通の畑よりの肥料や石灰資材を控えめに少しずつ施さないと肥やけ、ガス障害などが起こりやすくなります。
砂質の畑の土つくりは繊維質の多い堆肥や有機肥料を入れて土壌有機物を多くすることが第一です。
粘土質の多い畑は肥持ちや水持ちは良いのですが排水性や通気性が劣ります。
長年肥料を多く施していると過剰に蓄積してしまうことがあります。
排水性や通気性を高めるには砂を加えたり繊維質の多い堆肥や有機肥料を多めに施すことに限ります。
堆肥や有機肥料を施し続けると有機物が多くなって黒っぽくふかふかして軟らかい土になっていきます。
~肥料だけでは良い土ができない~
私達は「作物に肥料をやっているからいいじゃないか」という考えを持っているところがあります。
確かに作物は有機物でなく、チッソ・リンサン・カリなどの無機物を吸収して育ちます。
水耕栽培などでは、液肥だけで育てています。
しかし水耕栽培では、人間が肥料濃度を終始調整し、常に水の中に酸素を送らなければ育成が悪くなったり、時には根腐れを起こしたりします。
畑ではその役目を多くの土が果たしています。
土が団粒化すると、肥料分を保持して少しずつ作物に供給してくれます。
団粒化した土は排水性や通気性だけでなく、保水性もよくなって根に十分な酸素や適度な水を供給してくれるのです。
その団粒を作ってくれるのが微生物と有機物です。
微生物は有機物を食べて腐植を作り、その腐植が微生物や根の分泌する有機酸によって粘土にくっついて団粒ができます。
有機物を入れるとさまざまな微生物が増えるため有害な微生物の繁殖を抑えられます。
化学肥料だけでは団粒をつくる腐植ができないため土をふかふかに改良することはできません。